あ と が き
 愚痴外来 








 長丁場大変お疲れ様でした。こちらは愚痴外来という名のあとがきです。


  愚痴外来と言っても、残念ながら読んでくださった愚痴を聞くところではなく、書いたわたくしの愚痴を延々と聞かされるところなので、

  ご興味の無い方はさっぱり読まないでいいところです。こんなところまでおつきあいくださってありがとうございました!

  田口先生のように心の広い方だけ、よろしければ以下泣き言におつきあいくださいませ。






 いやー、ほんとにしんどかったです。(まだゆってますよ)

  長編はいつもしんどいですが、今回はやっぱり文体模写がネックで……。

  田口先生の頭の中はやっぱり理系な上にややくどいのが特徴なので、やおいweb小説との相性はあまりよくない。

  と数行で気づきました。

  辛すぎて途中で模写は投げましたが、原作のあの田口先生の中年モラトリアムな語り口が大好きな身としては、

  なんとかテイストだけでも残したかった……!

  しかし自分の文章で書かないことが、こんな高いハードルになるとは……!



  わたくし小説系の二次小説を書くのはほぼ初めてなので、なんか原作の文章真似なくちゃいけないのではないかと

  思い込んでたのですが、(キン肉●ンやおいをゆで●まごの絵で描くがごとく)別にそんなことは無いんですな……。

  みんな三人称とかで書いてて頭いいな……。わたし頭わるいよな……知ってたけど。



  お陰で頭の中から田口先生が未だ帰ってくれません。

  コックリさんのごとく、田口先生、田口先生、おかえりください。と言ってはみるのですが、何度やってもコインが『いいえ』に……!

  たすけて百太郎! 体言止めが止まらないよ!  ヘイ、ストップ、タケル、ストップ、ノオ!






  ディラックの海に融けるようなシンクロ率のお陰で、後半は特に書くの辛かったです。

  最初はリアルタイム(6月に書き始めたので9月あたりに)で終わらせるはずの更新速度が落ちたのは、

  忙しかったこともあるのですが、書き終えるの嫌で嫌でべそかいてました。

  ラストシーンは書き始める前から決まってたのですが、最後まで書いたら田口先生とねこ先生が別れちゃう!

  何を気持ちの悪いことを言ってるんだ。というお気持ちはよくわかるのですが、ほんとそんな感じでした……。



  やおい書きの分際で矛盾しているのですが、わたくし原作と書いた二次が乖離するのに耐えられない病なので、

  現在進行形のジャンルでやおい書くには、過去話もしくは、

  『どんな展開になっても、たぶんそんなに違和感ないだろう』というオチしかつけられないんです……。

  今までほぼ完結した作品のやおいばっか書いてきたので、(ゲームジャンルなので)あまり不自由なかったのですが、

  今回初めてこの壁と向き合うことに……オオオ。


  (あくまで自分が創作する上でのこだわり、というか心の病気なので、もちろん読むぶんにはどんなものでも平気なんです。

  『●●は死んでないよ!』という主張の、死亡キャラで描かれるほのぼの作品ももちろん大好物ですよ)



 義兄弟はこのまま名前ばっかで今後出てこないような気もしますが(09年1月現在)、義兄弟ファンとしてはそれはそれで淋しい。

  しかし桐生よりは、鳴海のほうが日本にいる分まだ再登場率高そう……!

  なんか名前が出るたびに、全国区のアイドル(笑)になってるよ! なんだよ、だめっこのくせに何やってもできる子じゃねえか。

  ぜひ再登場のあかつきには、また憎まれ口でも叩いて、軽く田口先生を罵ってほしいものです。そしたら悶え死ねる。

  そんな願いもこめて、こんな話になりました。



 あとがきだから好き勝手書きますが、わたしは田口先生とねこ先生にはしあわせになってほしかったのです。

  腐った脳内ではふわりと神経内科教授夫人まで妄想進んでいるというのに。お見せできないのが残念です。

  モテモテ田口先生は異様に競争率高いので、ねこ先生がんばらないと大変な上に気が気じゃないでしょうけども。



  だから今回の話も、時間さえあれば同人ゲームにしたかったですよ。

  そしたらアホみたいなハッピーエンドも、逆監禁調教エンド(当然鳴海が、田口を)も、

  NTR(寝取られ)ルートもも寸止めじゃなくて最後までお見せできたのに! 白鳥も落とせたのに!

  桐×鳴、鳴×桐寝取られエンドだって、田口×桐生ルートだって、怒涛の3Pエンドだって自由自在だった(かも)しれないのに!


  そんな欲望が最初から最後まで満載でしたが、絵描く時間なかったので我慢しました。



 諸条件が重なって、クールウィッチの手を借りたいほどの難産ではありましたが(だが吾朗は断る)

  田口×鳴海はずっと書きたかったので、苦しかったけど本当に楽しかったです。

  どうせこんなに時間かかるんでしたら、はしょったエロシーンもデートエピソードも全部書けばよかった。

  のっかり受も本格的に書くのは初めてで楽しかったです!!

 「たぶん誘い受ってこんなんじゃねえかな」と書いたら、誘い受ではなくただの襲い受でしたけども!

  ED攻も初めてですよ! 初めてづくし!

  神経内科医攻が思いのほかエロと相性いいのは、書いて初めてわかる嬉しい誤算でした。

  なんつったって神経の伝達と反応を診るのが仕事ですもんね……! ゲヘヘ。(下種な笑い)



 とても楽しんで書いたので、読んでくださった方にも少しでも楽しんでいただけたら、とてもとても嬉しいです。

  いつもいつも『こんなマイナーカプ一体誰が読むんだろう……?』という段階で書き始めるので、

  連載途中からメッセージなどいただいたことや、読んでいただけたことなど、本当に励みになりました。

  最後までおつきあいくださってありがとうございました!

  おまけにこんな愚痴まで聞いてくださったあなたは本当に田口先生……? もしそうなら結婚(略)



 ご意見ご感想ご苦情など、なんでもお寄せいただけると幸いです。

  あと、これも毎回最後に言ってる気がしますが、あの、人様の田口×鳴海とかも見たいです……!






                                             2009年1月 オニャンコ拝



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