オカルトドンマイロマンティック
第一話 〜恋は突然落ちるもの〜
「いっけなぁ〜い! 遅れちゃうょ〜!!(>Д<;;)」
代々木公園…… あたしはめいっぱい走ってる最中……
なぜかというと、代々木公園で暴動があるとのマル秘情報ゲットしちゃって、
オカルトライターとしてはこりゃもう行くっきゃない!わけで。
なのにこんな大事なときに寝坊するなんて丈二のばかばかばか〜〜〜!!
「ああ〜んもう!暴動終わっちゃった後じゃない〜!!」
ショック!
代々木公園は警察でバリケードを張られ、一般人は入れないようになっていた。
「とおして!とおしてょ〜! 雑誌の取材しなきゃいけないんだから!!」
なのに、いくらがんばってもおまわりさんは首を横に振るばかり。
もう!ケチなんだからぁ〜
………ぐっすん (ノ_・。)
これじゃまた編集長に怒られちゃうょぉ………
ションボリしたあたしは、でもやっぱり代々木公園を立ち去りがたく、西口をうろうろしていた。
なんとか取材できないかなぁ………。
そんなとき、誰かがこっちを見ているのに気づいた。
きゃ! ゃだ、泣きべそ見られちゃったかな?
「こんにちは」
高校生くらいなのかな?
スラっとした長身の男のコが、さわやかな笑顔を浮かべてあたしを見ていた。
ゃだ……かっこいいな。照れちゃうょ……///
「なんかブツブツ独り言言ってたみたいですけど」
「あ。ゃだ! 聞かれちゃったのかな? あの、あのね。取材でね」
「おれも友達と待ち合わせだったんですけど、置いてかれちゃって……。
でも、返ってラッキーだったかな。こんなステキな人に会えるなんて」
?
…………ゃだ。 ステキな人って、ひょっとしたら………。
ドキドキしてきちゃう/// からかわれてるのカナ?
「ぁ、あのね! これ、発売前なんだけど、あたしの書いてる雑誌なんだ!!
ょ、よかったら次に会えたときにでも感想聞かせてね///
あ、あたし、病院行かなくちゃ! ばいばいっ!!///」
恥ずかしくなっちゃったあたしは、月刊アヤカシを押しつけて、逃げるようにその場から立ち去ってしまった。
ばかばかっ! 丈二のばかっ!
きっとヘンなコだと思われちゃったょ………。
でも……ステキな人だったな……。さわやかだったし……。
それにしても……取材どうしょう……(^_^;)
顔を真っ赤にして走り去るあたしは、まさか行った先の病院で
その男の子と思いがけない再会をすることになるのだ。
ひょっとして………………これって運命(ディスティニー)?
(★つづきま〜す★)